やる気のなかった高校二年生。
周囲を常に冷めた目で見ていたが、観戦していたビートファイトにケチをつけたことから礁と試合をする羽目に。
夏月は素人だったため、案の定ボディーブロー一発でKO負け。
それが悔しくて、やり返す為にボクシング無の土方哲平にコーチを申し込む。
最初は嫌々練習していたが、次第にボクシングにのめり込んでいく。
夏月とは別の高校に通う二年生。
かなりの実力を持つビートファイト選手だが、優勝経験は無い。
ボクシングをやっている事は親に隠しているらしく、ビートファイトも二年の冬で止めるつもりだった。
が、以前叩きのめした夏月が礁を追い掛けてビートファイトに参戦。相手になる為に冬の大会にもエントリーした。
夏月の高校のボクシング部マネージャー。三年生。
元は優秀なボクサーだったが、自転車の事故で選手生命を断たれる。
ビートファイトの流行で部員が来なくなったこともあり、ビートへ殴り込むという夏月のコーチを請け負う。
夏月からは「オッサン」呼ばわりされている。
礁の相棒としてセコンドを務めるクラスメイト。
トレーニングから大会の申込まで、彼女を幅広くサポートしている。
お嬢様のような外見の通り物静かな印象だが、ボクシングへの意欲が消えかけた礁に、通学カバンで殴りかかる一面も見せた。
夏月の幼馴染でありクラスメイト。
彼女が夏月をビートファイト観戦に同行させた事から物語が始まる。
夏月が大好きらしく、常にくっついて彼女の世話や応援をしている。
何気にボクシングセンスもあるらしく、陸とのスパーでは見事なインファイトを見せて完勝していた。
哲平の友人で三年生。
交友関係が広く夏月のスパーリングパートナーを連れてきた事もある。
常にニヤけており、夏月と深奈から「チャラ男」と呼ばれる。
夏月のやる気を引き出すのが上手く、彼女が上達したのは陸の貢献による部分も多い。
高校生が主体のストリートボクシング。
会場には地下駐車場や廃工場が登場しており、ビニールテープで区切られた四角いフィールドがリングとなるようだ。
もちろんロープやコーナーポストも存在せず、線の外へ出た時のペナルティーは定かではない。
年に二回、夏と冬に大会があり、予選から決勝まで数か月もの期間を掛けて行われるようだ。